目次
1.はじめにーモデルコースの概要ー
この記事では秋田県男鹿半島に位置するまち、男鹿市の観光おススメスポットをモデルコース形式で紹介しています。
男鹿市は秋田県の出っ張った部分、日本海に突き出た男鹿半島のほぼ全体を市域としているまちです。
半島に位置することから三方を海に囲まれており、半島中央部には山地が、半島の付け根部分には広大な農地を擁しています。
そうした立地から特産品が豊富で、ハタハタやしょっつるといった海産物と、梨やメロン、米といった農産物どちらもを楽しむことができます。
中でも名物は、男鹿の漁師達に作られてきたとされる豪快な「石焼料理」で、男鹿の豊かな海の幸を鍋に入れ、そこに赤く焼けた石を放り込んで一気に調理したものです。
味噌で調理したものが主流といわれますが、地元ならではの調味料、魚で造った調味液の「しょっつる」で味付けする店もあり、食べ比べも楽しむことができます。
こうした特産物とともに、男鹿を代表するのが「なまはげ」です。
仮面をつけ、藁の衣装をまとい、出刃包丁などを持った姿の来訪神で、小正月や大晦日の夜に各家庭を訪れ、怠け者や子供、初嫁を探して暴れ、人々を叱咤激励、厄災を祓って去っていく存在です。
現在では知名度が上昇し、秋田県を代表するイベント・キャラクターとなっているなまはげですが、発祥の地は男鹿市であり、今も市内の多くの集落でなまはげが行われています。
このモデルコースでは、そうした豊かな自然と特産物があり、そしてなまはげ文化が今も残る男鹿の観光スポットをまとめています。
今回はそうした男鹿の豊かな見どころを、男鹿半島相乗りタクシー「なまはげシャトル」を利用して周遊するモデルコース形式で紹介しています。
なまはげシャトルを利用すれば、秋田駅から1時間程度でアクセスできる男鹿駅を起点に、自動車を使わずに男鹿市を満喫することができます。
ぜひこのモデルコースを参考に、日本海に突き出た男鹿の魅力を満喫してみてくださいね。
2.モデルコース
ルート:JR男鹿駅→なまはげ館・男鹿真山伝承館→真山神社→入道埼灯台→昼食→男鹿水族館GAO→JR男鹿駅
移動手段:徒歩・なまはげシャトル
所要時間:8時間~
8:45 JR男鹿駅
今回のコースはJR男鹿線の終着駅、男鹿の中心駅でもある男鹿駅からスタートします。
男鹿駅のあるJR男鹿線の列車は、2024年現在そのすべてが県庁所在地で新幹線駅でもある秋田駅まで直通運転がされています。
秋田駅から男鹿駅までは列車で1時間ほどの距離があります。
男鹿線は運行車両のすべてが蓄電池車両で運行されているのが特徴的で、車両の色も赤と青となまはげを意識したものになっています。
このモデルツアーではなまはげシャトルに合わせているため、少し朝早めの出発にしていますが、ご自身の予定に合わせてレンタカーなどの使用も検討してみてください。
なまはげシャトルは駅前のバス停から8:50に出発します。
名称 | 男鹿駅 |
住所 | 〒010-0511 秋田県男鹿市船川港船川新浜町 |
関連するサイト | https://www.jreast.co.jp/estation/stations/354.html |
↓なまはげシャトルで25分程度、なまはげ館前・真山神社前発着所へ
9:15 なまはげ館・男鹿真山伝承館(1時間程度滞在)
なまはげシャトルを真山地域で降車し、まずはなまはげ館へ向かいます。
ここは男鹿の伝統的な習俗、国重要無形民俗文化財・ユネスコ無形文化遺産にも登録されている「なまはげ」にスポットライトを当てて様々な展示を見たり、なまはげ体験もできる施設です。
なまはげ館の内部にある展示はどれも素晴らしいものですが、なかでも圧巻は150体以上のなまはげが集う「なまはげ勢揃いコーナー」。
実はなまはげの姿は男鹿地域の中でも微妙に異なっており、ここでは姿の異なる様々ななまはげを見比べることができます。
なまはげ館に隣接する伝承館では、なまはげの実演もされています。迫力満点のなまはげに会ってみましょう。
名称 | なまはげ館 |
住所 | 〒010-0685 秋田県男鹿市北浦真山水喰沢 |
電話番号 | 0185-22-5050 |
営業時間 | 8:30~17:00(年中無休) |
入館料 | 660円(小中高生330円) |
関連するサイト | https://namahage.co.jp/namahagekan/ |
↓徒歩5分程度
10:30 真山神社(20分程度滞在)
真山地区に鎮座する真山神社は、神話上でヤマトタケルの父親とされる景行天皇の時代に創建されたと伝わっている、長い歴史を持つ神社です。
山に抱かれた真山地区は古くから山岳信仰の霊場とされ、真山神社はその信仰拠点として栄えてきました。
なまはげの誕生の由来には諸説がありますが、数多くの説の中には男鹿の山々を駆けた修験者達に由来を求める説があります。
1年に一度人里に姿を現し、里の人々に戒めを与えて去るなまはげの姿には、たしかに修験者の影が見える気もします。
真山神社は毎年2月に行われる『なまはげ柴灯祭り』の舞台にもなっており、なまはげと関係の深い神社はお守りや朱印などにもなまはげの姿があります。
次のなまはげシャトルは10:55発です。乗り遅れないようにしましょう。
名称 | 真山神社 |
住所 | 〒010-0685 秋田県男鹿市北浦真山水喰沢97 |
電話番号 | 0185-33-3033 |
関連するサイト | http://www.namahage.ne.jp/~shinzanjinja/ |
↓なまはげシャトルで40分程度、入道崎発着所へ
11:35 入道崎(1時間程度滞在)
男鹿半島の西北端にある入道崎は、男鹿半島を代表する景勝地です。
半島の先に突き出した入道崎は3方を遮るもののない海原に囲まれており、開放感のある絶景を楽しむことができます。
入道崎の突端部には、黒と白の縞模様が特徴的な『入道碕灯台』が立っています。
明治31(1898)年の設置・初点灯以来130年に渡って、日本海を航行する船を見守っている歴史ある灯台で、日本に数多くある灯台の中でも実際に登ることができる数少ない灯台でもあります。
名称 | 入道崎灯台 |
住所 | 〒010-0675 秋田県男鹿市北浦入道崎昆布浦 |
電話番号 | 090-1931-9706 |
営業時間 | 4月上旬~10月15日 土日等 9:00:16:30 平 日 9:00~16:00 10月16日~11月上旬 9:00~16:00 |
参観寄付金 | 300円 |
関連するサイト | https://www.tokokai.org/tourlight/tourlight01/ |
↓徒歩5分程度
12:40 昼食(1時間程度滞在)
入道崎での観光を楽しんだら、灯台から近い場所にあるお店で昼食を楽しみましょう!
ここでぜひ食べたいのが、男鹿名物の『石焼料理』。時期などにはよるものの、「海陽」さんや「美野幸」さんなど、数店舗が石焼料理を提供しているので、男鹿半島の新鮮な海産物を活かしたワイルドな石焼料理をこの期に堪能してみましょう!
下りのなまはげシャトルには13:40に乗車します。
↓なまはげシャトルで20分程度、男鹿水族館GAO入口前発着所へ
14:00 男鹿水族館GAO(1時間30分程度滞在)
入道崎から海岸線に沿って半島を南へ進むと、男鹿水族館GAOが見えてきます。
男鹿の海大水槽や、秋田県の魚であるハタハタの通年展示といった地元を題材にした展示も楽しめるほか、東北地方の日本海側では唯一のホッキョクグマの飼育など、見所の多い水族館です。
年間を通して様々なイベントが開催されていますが、その中には「GAOに泊まろう!」という水族館での宿泊体験企画や釣り教室、なまはげダイバーによるエサやりなどがあり、大人から子供まで楽しむことができます。
ここまでくればあとは男鹿駅へ戻るだけ!なまはげシャトルは15:30、16:40にGAOを出発しますので、乗り逃しには注意しながらゆっくりと過ごしましょう。
名称 | 男鹿水族館 GAO |
住所 | 〒010-0673 秋田県男鹿市戸賀塩浜壷ケ沢93 |
電話番号 | 0185-32-2221 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
入館料 | 一般:1300円 |
関連するサイト | https://www.gao-aqua.jp/ |
↓なまはげシャトルで1時間程度
3.おわりにーコースの注目ポイントー
ここまでモデルケース形式で男鹿のおすすめスポットをご紹介しました。
どうしても公共交通で訪れることが難しい立地ではあるため、今回ご紹介したあいのりタクシー「なまはげシャトル」の運行はとてもありがたいものですが、隅々まで男鹿半島を楽しむためには自家用車やレンタカーの利用も訪問時の選択肢に入ってくるかと思います。
モデルコースで紹介した通り、男鹿には数多くの見所があります。
今回は紹介しきれませんでしたが、芝生で覆われた景観が美しい「寒風山」や、アジサイの名所として知られる「雲昌寺」、複雑な海岸線に広がる奇勝の数々など、訪れてもらいたい場所は沢山あります。